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2020年10月26日

今、そこにしかないもの

子育てコラム

思わず身をのり出す娘(8か月)

はじめまして。今月よりコラムを書かせていただくことになりました、食STEP代表の大野尚子です。普段は管理栄養士として、食や栄養・健康に関するお仕事をしています。最近は妊婦さんや子育て中のお母さん向けにお話しする機会も多くなりました。

私も6歳の女の子を育てる母であり、転勤族の夫を持つ"転妻"でもあります。夫の転勤はこの15年の間に計5回。北海道から九州まで日本縦断をし、現在は関東在住です。もちろん、関西への居住経験もあります。転勤生活は楽しいことも大変なこともありますが、子育てを通じて各地でたくさんの友人ができたことは私の財産です。

この時期はちょうど柿が旬を迎えています。岡山に住んでいたころ、立ち寄った道の駅で干し柿用の西条柿があり、作ってみようと思い立ったのは娘がまだ8か月の秋でした。お座りが上手になった娘も柿をコロコロとして遊びながら、皮をむいて吊るしてみると赤ちゃんのおもちゃのようなそのかわいらしさに、癒されました。渋柿は干すことで、アク成分であるシブオール(タンニンの一種)を不溶性にし、渋みを感じなくなります。3週間も干せば立派な干し柿のできあがり。娘が寝静まったころ、干し柿にクリームチーズを添えて、夫とこそこそ食べていたのも育児の合間のほっとできる時間でした。

なにせ0歳児の育児は授乳にはじまり、予防接種のスケジュール、腹ばい、寝返り、離乳食にお座り、ハイハイ、つかまり立ち...子どもの急激な成長を追いかける1年です。そんなめまぐるしい中でも、娘と柿を並べたこの時間は今も鮮明に記憶に刻まれています。それは"今、そこにしかないもの"を二人で目一杯楽しんだからに他なりません。子育てはその連続なのではないでしょうか。泣いてぐずるわが子も、ティッシュを取り散らかすわが子も、今そこにしかいないのです。そう思うと視点が変わり、子どもの行動をじっくりと観察したくなりませんか?観察した先に何がみつかったか、みなさんぜひ教えてください。

私もそんな視点でこのコラムをはじめたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

皮をむいた柿はヘタ部分にひもをくくり軒先に吊るします。
一番ワクワクする瞬間です。

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大野尚子(おおのしょうこ)

食STEP代表 管理栄養士、妊産婦食アドバイザー
転勤族の夫と北海道から九州まで各地での生活を経験。小学生の女の子を育てている。

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コンテンツへのコメント

  • 2020年10月30日 13:44
  • ぱくちゃんのママ

ほんとにそうですね。数年前の写真を見ると確かにそこにしかなかったものを思い出して、またがんばろう!と思うのに、言うこと聞かずごねたりケンカしたりしてる目の前の子ども相手に、またイライラガミガミしている自分‥。これもまた今だけのものかも知れないのに。時々振り返らなくてはいけませんね‥。

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