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2021年08月16日

おいしさからはじまる食育

子育てコラム

お味噌汁を飲み干す娘。いい飲みっぷり!

子どもにはじめての離乳食を与えた日のことを思い出しました。おかゆの上澄みひと匙を口に入れた時、なんとも言えない表情をしていました。出合ったことのない味がしたのでしょう。この味は何だろう?おいしい?まずい?そんな感覚は赤ちゃんにあるのでしょうか?

味は舌の味蕾(みらい)という味覚センサーを通じて感じます。味覚は甘味、酸味、苦味、塩味、うま味があり、これが基本の五味です。赤ちゃんは、この中で甘味とうま味を好みにすることがわかっています。実はこのうま味の素であるグルタミン酸(アミノ酸の一種)は、羊水の中にも含まれていることをご存じでしょうか。そして母乳にはその10倍のグルタミン酸が含まれています。離乳食に"だし汁"の活用をおすすめされるのも納得できます。

味覚は色々な味を経験していくうちに発達します。離乳が進み幼児食に移行していく中で食品の種類を増やし、さまざまな味覚と出合っていきます。ヨーグルトを食べると身震いをするように肩をすくめるお子さんをよく目にしますが、この時は"酸味"を感じていることでしょう。"苦味"のデビュー戦はピーマンでしょうか。味付けは甘味やうま味をあわせていくと食べられるかもしれません。また、子どもは"塩味"には敏感ですから大人よりも薄味を意識しましょう。本当のおいしさを小さなころから味わい、育んでいきたいですね。

出典:特定非営利活動法人 うま味インフォメーションセンター, うま味の基本情報「基本味の代表的な食材・味物質」より, https://www.umamiinfo.jp/what/whatisumami/

離乳食初期は昆布だし・野菜だし、中期以降に鰹節・いりこだしをはじめましょう。
野菜だけでも、甘味とうま味が引き出されたおいしいお味噌汁ができます。
(だしパックは塩分に注意する必要があります)

大野尚子(おおのしょうこ)

食STEP代表 管理栄養士、妊産婦食アドバイザー
転勤族の夫と北海道から九州まで各地での生活を経験。小学生の女の子を育てている。

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