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2021年09月13日

おいしさの記憶

子育てコラム

おいしいかどうかは、口のまわりを見ればわかります。

前回のコラム「おいしさからはじまる食育」では、味覚と離乳初期からのおだしの活用についてお話ししました。味覚の形成の黄金期と呼ばれる生後5か月~2歳頃に様々な味を経験していくことでおいしい味のすり込みがされていきます。これは脳の海馬に記憶され、味の嗜好のベースとなります。

私たちはおいしさを視覚(色・形)、臭覚(香り・匂い)、触覚(熱い冷たい・固い柔らかい)、聴覚(噛んだ時の音)、そして味覚の"五感"を通じて感じとっています。また、食事をする環境や場の雰囲気などもおいしさを構成する要素になります。幼児期にはこの環境要因も大きく影響し、「家族でバーベキューをしていたら、ピーマンをむしゃむしゃ食べた!」なんてことは日常茶飯事。いつもとは違う調理法や屋外での食事もおいしさのエッセンスとなっているようです。

先日、北海道の実家からとうもろこしが届きました。ふと思い出したのは小さなころに両親と食べたあの味。東京オリンピックのマラソンコースにもなった札幌大通り公園で食べた"焼きとうきび"でした。フライパンにバターを溶かし、ゆでたとうもろこしの表面を軽く焼き付けて最後にお醤油をさっとふれば完成。「おじいちゃんの家には行けなかったけれど、これおいしいね~」と娘が一言。コロナ禍で、にぎやかに過ごすことのできない夏休みでしたが、"焼きとうきび"のおいしい記憶がいつか蘇ってくれたら嬉しいです。

懐かしい味を再現。
私にもおいしい記憶が残っていてよかった!

バーベキューは大人も子どももワクワクしますね。

大野尚子(おおのしょうこ)

食STEP代表 管理栄養士、妊産婦食アドバイザー
転勤族の夫と北海道から九州まで各地での生活を経験。小学生の女の子を育てている。

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