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2021年12月20日

「カ行」の子育て

子育てコラム

誰もが通る道ですね...

最近よくInstagramやTwitterなどなど投稿サイトで、子育て中のママさんパパさんの「うちの子、いたずら中」的な投稿を目にします(きっと私が好んで見ているのでオススメに上がってくるのでしょう)。子育てひと段落の私としては笑えるやら懐かしいやら、そして当時の自分を思い出しては、ちょっとグッと胸が熱くなるやら。

壊す、こぼす、崩す、転ぶなどなど、「カ行」が押し寄せる子育てのなかで、鷹揚(おうよう)に笑える余裕はほとんどないのが、きっと現実。わが家の子どもたちも、静かだと思えば押入れの中で水遊びをしていたり、床の間の壁にスタンプ印が点々と押されていたり。ニターっとした笑顔の本人を前にもう笑うしかない、という現場に毎日のように居合わせました。

食事時間も大変ですよね。親御さんからの離乳食のお悩みには「集中して食べてくれません」「遊んでばかり」というお悩みをよく受けます。手でぐちゃぐちゃしたり、こぼれた牛乳の上に座っていたり(あの状況はなぜかこちらの時間が迫っているときに限って起きる、子育て七不思議)。

以前、幼稚園児、小学校低学年、高学年、中学生を対象に、給食時間の行動を観察する調査を行ったことがあります。その結果、幼稚園児は食事と遊びの境界線がとても曖昧なことが分かりました。しかし成長するにつれ、食事時間は食事をすることに集中できるようになり、中学生に至っては、食事をとるというタスクをこなしながら次の時間の勉強もするというダブルタスクを行なえるようになっていくのを目の当たりにしました。

社会的に認められる形、つまりお行儀よく食べられるには、かなり長い年月をかけて発達していくわけで、それを思うと赤ちゃんのあの未熟な食べ方は、食のビギナーとしてはとても当然のことなのでしょう。

そんな食のビギナー赤ちゃんを育てるのは大変なこと。投稿を見ながら、そこに映らないママさんパパさんに密かにエールを送っています。

ちょっと目を離したすきに。このままお風呂へ。

東山幸恵(ひがしやまゆきえ)

愛知淑徳大学教授 管理栄養士
二人の子どもたちは大学生となり、お弁当作りがひと段落。
慌ただしい子育て時代が落ち着いたいま、自分自身の健康管理が目下の課題。

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