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2021年06月28日

「とりわけ離乳食」と栄養の学習会を開催しました!

きらきら★ママの会 News No.6

「きらきら★ママの会」とは、離乳食の学習を中心に、子育てをがんばるママたちを応援する、生協の新しいコミュニティです。

詳しくはこちら

6回目の「きらきら★ママの会」では、ママたちからのリクエストが多かった「とりわけ離乳食」について、学習を行いました。

毎日のお食事。
特に、赤ちゃんのお食事は「ゴックン期」からはじまり、「モグモグ期」「カミカミ期」「パクパク期」とどんどん変化していきます。
大人の毎日のごはんにプラスして離乳食を考えるのは、大変ですよね。

「とりわけ離乳食」とは、大人用の食事から同じ食材を取り分けたり、作っている途中で取り分けて作る離乳食のこと。
今回は、そんな「とりわけ離乳食」に加えて、赤ちゃんに注意すべき食材・味付けのこと、お母さんが摂るべき栄養のことなどを、東山幸恵先生から教わりました。

「とりわけ離乳食」と栄養について

愛知淑徳大学 健康医療科学部 教授 / 管理栄養士
東山幸恵先生

「みんなのわっか」でもお世話になっている東山先生。
なんと、この5月で2人目の娘さんが成人されたそう!
20年前に大切に漬け込んだ梅酒を、やっと解禁して一緒に飲まれたというステキなエピソードを聞かせてくれました。

子育て真っ最中のママたちも、20年後には、子どもと一緒にお酒を飲める機会が、きっと来ます!
(だいぶ先ですが...)楽しみにしておきましょう♪

「離乳食」において大事なこと

ほっぺがぷくぷくとした赤ちゃんは、おっぱいが吸いやすいようなくちびるの形になっています。
上あごは非常に敏感な感覚センサーになっており、食材の物性(かたい・やわらかい)を判断しているそう。
離乳食を食べさせるときは、上あごに「なすりつける」ような食べさせ方はNGで、下くちびるにスプーンを付けて、上くちびるで本人が取り込むように食べさせることが大切です。

上手に食べるには

「〇か月頃はこう」というのは、あくまで平均値。赤ちゃんの食欲もそれぞれなので、離乳食は赤ちゃんのペースで進めましょう。

3つの要素がポイント!

機能...赤ちゃんのお口の動きや歯の生え具合など

意欲...空腹感や料理への興味、まわりの雰囲気など

形態...食材のかたさ・大きさ・なめらかさ・温度など

ハンバーグが好きな子でも、「冷めていて食感が違うと食べない」なんてこともあります。

「離乳食」で気を付けたいポイント

食塩と脂肪はひかえめに。

NG食材

〈注意レベル 〉はちみつ・黒砂糖・ナッツ類(誤嚥リスク)

〈注意レベル 〉トロピカルフルーツ・生卵、生の魚・もち・飲み物としての牛乳

生のフルーツを使ったフレッシュジュースなども、かゆくなることがあるので、注意しましょう。

お母さんの食事と栄養

自分のことは二の次になっているお母さんがたくさん。
実は、不足している栄養があるかもしれません。

食事時間の手間・忙しさから、簡単なごはんになりがち
(主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を食べているのは4割程度という調査)

母乳育児を行うには、意識的に食事量を増やすこと、エネルギーを確保することが、健康的な産後の体調管理につながります。

特に...「たんぱく質」「鉄分」を重視しましょう!

授乳期には、

エネルギーが通常+350kcal

タンパク質が通常+15g~20g

鉄分が通常+9.5g

が必要です。

カルシウムも大切な栄養素ですが、授乳期はカルシウムをからだに摂り込みやすいホルモンバランスになっているので、そんなに気にしなくても大丈夫です。
「疲れやすいなぁ」「馬力がでないなぁ」という方は、特に「鉄分」を意識してみてください。

お母さんの食事に意識したい食材

「パワー」のつくもの
お肉やお魚、豆腐などでしっかりたんぱく質!

「しゃきっ」とするもの
離乳食の残り物を食事にしていませんか?

「噛み応え」のあるもの
繊維のあるものも食べましょう!

とりわけレシピ(離乳食と一緒に作ろう!)

鶏ひき肉のトマト煮

材料(つくりやすい分量)

鶏ひき肉 200g
玉ねぎ 1/2個
ピーマン 2個
にんじん 1/2本
トマト缶 1缶
りんごジュース 125ml
Point
脂肪が少ない「鶏ひき肉」は離乳食にぴったり。
たんぱく質も、野菜も摂れるメニューです。
離乳食用のコツは、にんじんをすりおろすこと!
(消化されにくいので)

つくり方

1
玉ねぎ・ピーマンはみじん切り、にんじんはすりおろす。
2
鶏ひき肉を炒める。
3
玉ねぎ・ピーマンを加えて炒める。
4
すりおろしたにんじんを加えて炒める。
5
ふたをして蒸す。
6
塩ひとつまみだけ。
7
トマト缶を加えて煮る。
8
りんごジュースを加えて煮る。

ここで、離乳食は取り分け
大人用にはみりんで甘味を足したり、オリーブオイル・ケチャップなどで味の濃さを調整してください。

子どもとチヂミ

材料(つくりやすい分量)

小麦粉+片栗粉 40g+40g
1個
かつおだし 300mlぐらい
にんじん 1/2本
ねぎなど 2本
※大人用には油を適量
Point
粉を素材のだしで溶くので、塩分はなし。(市販のチヂミ粉ミックスは、塩分が入っています)
にらは繊維がかたいので、ねぎを代用。ふたをして、ゆっくり蒸すことで、甘くなります。

つくり方

1
粉をボウルに入れ、だしで溶く。
2
卵を加え、泡だて器で混ぜ合わせる。
3
ねぎを細かく刻む。(小口切り~みじん切り)
4
3のねぎと、すりおろしたにんじんを、2の生地に混ぜ合わせる。
5
ひかえめに油をひき、フライパンに広げ、ふたをしてじっくり蒸し焼きにする。
6
ひっくり返して再び蒸し焼きにする。

ここで、離乳食は取り分け
大人用にはごま油をひいてカリッと焼き上げたり、バラ肉を加えたり、たれ(しょうゆ・酢・ごま油・すりごま)で食べても!

「とりわけ」のコツ

味付けはこども基準

大人はあとで、ソースを添える(味付け調整)
豆板醤、XO醤、ごま油、バジルなど、バリエーションを楽しんで♪

質問タイム

うちの子はもうすぐ1歳2か月ですが、納豆が好きで、白いごはんに納豆をかけないと食べてくれません。そればっかり食べるんですが、栄養は大丈夫でしょうか?ちなみに現在母乳をあげています。
しっかり体重が増えているなら、栄養は大丈夫!
母乳でおなかいっぱいということも考えられるから、母乳を減らして、おなかを空かせる時間を作るといいかも。
あと、納豆ご飯の前に「これ食べようか?」といった風に、経験を増やすために他のものを与えてみるのもいいと思います。
ちょうど1歳になったのですが、歯が1mmぐらいしか生えていないので、固形食を与えるタイミングに迷っています。
月齢的には固形食で、かむくせをつける時期のようなのですが...
固形食を与えても、うんちにそのまま出ちゃってて良くないのかなと思い、おかゆに野菜だしや、かぼちゃのうらごしを混ぜ混ぜしてあげることが多いです。
まだかむのは難しくて、歯茎でがんばっていると思うから、『おかゆ作戦』は口にあっていると思います!
『ぱくぱく』の口の動きをしたいときは、手づかみしてお口でふやかして食べられる「赤ちゃんせんべい」などの市販品を使うのも良いです。
あと、「まみむめも」「らりるれろ」など発音することでもお口は発達します。
おしゃべりが増えてきたら、食べられるものも増えてくるので、『おかゆ作戦』+『市販品も活用』+『おしゃべり』で様子をみてみましょう。
野菜類をなかなか食べてくれなくて、なんにでもコーン甘味が必要。
トマト煮は食べてくれるけど、ホワイトソースやカレーなど、ソースを変えると食べてくれなくなります。1歳ぐらいから、市販のベビーフードも一切食べてくれなくなって、好みが偏ってきていてしんどくなってきました。
違いがわかるようになってきたね!『いつもと違う』というのをしっかり感じているのだと思います。いろんな食材を工夫しながらあげていて、栄養的には問題ないです。『〇〇の味が好き』という好みが出てきていると思うので、カレーならトマト味を加えたり、だしを混ぜたりして、好みの味寄りに加減してみてもいいかも。「味の変化球」をつけてみましょう。
あと、「社会的に食べる」ということもあるので、家族と一緒に「おいしいね~」と楽しそうに食べる雰囲気づくりも、効果的かもしれません。

その他、ママたちから事前に出ていた質問

味付けは? 調味料の目安って?

濃い味を食べても、すぐに問題は起こりませんが、赤ちゃんの腎機能を考慮して、離乳食後期以降が本格味付けのスタートに。(初期~中期は「だし」「スープ」など素材の味)

いろいろ食べさせたほうがいい? 簡単に食べられるものばかりで栄養が偏っていないか心配。

心配しすぎないで大丈夫。簡単には栄養不足になりませんが、多様な食材を摂るメリットとして、乳児期に摂取する食物のカテゴリーが多いほど、その後のアレルギー疾患の発症リスクが低下すると言われています。

鉄不足が気になる...

WHOによると、世界の子どもの約43%が貧血と推定されています。
離乳期は、体内の貯蔵鉄を使い果たす時期。
身体成長が著しく、多くの鉄が必要になります。
母乳に含まれる鉄は、絶対量が少ないため、食事から補完する必要があります。

※ヘム鉄を多く含む食材→肉類・魚類

※複数の食材を組み合わせることで、ちょこちょこ・コツコツ摂りましょう!
(サクラエビや、ごまなど、多様なものから少しずつ)

最後に、集合写真をパチリ!
みんなで、ハイポーズ♪(^^)

今までの「きらきら★ママの会News」も、ぜひご覧ください。

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編集後記

オンライン開催となって今回で4回目。
今回は体調不良での欠席や、途中で接続トラブルなどもあり、少人数での開催でした。
その分、少人数を活かして、赤ちゃんの栄養面や成長のお悩み、トイレトレーニングのこと、保育園のおふとん事情のことまで、質問や交流が盛り上がりました。
(東山先生を囲んでの、個人相談会みたいでした(笑))
1歳になり、赤ちゃんの個性も出てきて、ママたちのお悩みは尽きません。
先生の「平均値の赤ちゃんなんて、ありえないんだから。幼児期でも嗜好・食欲は変わります。肩の力を抜いて、大人も食事を楽しんでね。抱え込まないでね。」という言葉が印象的でした。
子育て奮闘中のママさんたち、一緒に成長を見守っていきましょうね(^^)

\コープの離乳食商品を試したモニターさんの声/

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\離乳食のレシピはこちら/

ぱくぱく献立

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コンテンツへのコメント

  • 2021年7月11日 17:21
  • ちた

娘が8ヶ月の孫の離乳食作りに奮闘しています。私が娘の離乳食のときにそんなに頑張ってなくて申し訳なく思います…。

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