2021年11月29日
離乳食・幼児食と『補完食』の学習会を開催しました!

「きらきら★ママの会」とは、離乳食の学習を中心に、子育てをがんばるママたちを応援する、生協の新しいコミュニティです。
詳しくはこちら
プログラム
(8月17日 オンライン開催)
※タイトルタップでジャンプします
〈食のお悩み相談〉離乳食・幼児食と『補完食』
第6回「きらきら★ママの会」で「とりわけ離乳食と栄養」の学習会をしていただいた東山先生。
メンバーさんからの「ぜひとも!」の絶大なラブコールで、再度ご学習会をしていただくことになりました。
今回は、お子さんの成長とともに、母乳・ミルクから、離乳食、幼児食とすすんでいく中でポイントにもなる「補完食」についてごお話しいただきました。

愛知淑徳大学 健康医療科学部 教授 / 管理栄養士
東山幸恵先生
そもそも離乳食ってなんだろう
離乳食の目的は母乳・ミルクから固形食への橋渡し
離乳食は子どもの成長に必要な栄養素を補給するためのもの
乳児~幼児期は"体重あたりの成長率"でみるのであれば、一生のなかで最も大きいです。
そんな身体の成長には多くの栄養が必要で、成長が進むとともに母乳やミルクだけでは必要な栄養素が足りなくなってきます。
そしてその栄養の補完としての役割が離乳食なんです。
● そしゃく機能の発達
脳の発達や、あご・歯並びなど様々な発達を促します。
● 味覚の発達
離乳食で様々な味を体験することで、味覚を広げ、食の楽しさを知ることもできます。
WHOの提唱する『補完食』って?
WHOの定義
『母乳に加えて与える、母乳だけでは足りない栄養を補う食事のこと』
お母さんの出乳量が減っていくの対して、子どもの必要な栄養が増えてくるため、不足している栄養を食事で補い、質と量のバランスをはかります。
離乳食と補完食の違い
● 離乳食
<特徴>
・10倍粥の倍数の大きなお粥からスタートする。
・母乳・ミルクの回数を減らして離乳食に置き換える。
<利点・欠点>
・日本は主食が米のため、はじめやすい。
・お母さんが「卒乳」しなければと感じる。
・お粥のうわずみより、ミルクの方が栄養が優れているなど、栄養の視点で矛盾が生じることがある。
● 補完食
<特徴>
・栄養が母乳・ミルクでは足りない分を補う。
<利点・欠点>
・母乳・ミルク併用で行うので卒乳しなくてもよい。
・日本では補完食が浸透していないので情報が少ない。
母乳やミルクで不足しやすい栄養素は?
特に不足しやすい栄養素は『鉄』
離乳期は、子どもが生まれたときに持っている体内の貯蔵鉄を使い果たす時期
身体の成長が著しいタイミングということもあり多くの鉄が必要ですが、母乳に含まれる鉄は絶対量が少ないため、食事で補完してあげる必要があります。
ポイントは複数の食材からコツコツと!
● ヘム鉄を多く含む食材(肉類、魚類)
● 鉄が強化された市販のおやつ
『上手に食べてほしい』『好き嫌いにはどうする?』について
『食べるときに集中できるような環境を整えてみる』
『消化吸収によく、かつ飲み込みやすく食べるのに時間のかからないようなものを用意してみる』
などの方法を試してみるといいです。
3つのポイント

自分1人で悩まなくても、『みんなのわっか』なら投稿ルームを通じて先輩ママ・パパに教えてもらうこともできます。
ぜひ、試してみてください。
質問タイム

座るのがいやで、投げながら食べるので家中ご飯粒状態でした。
遊び食べの中でも海苔を巻くと食べ、牛乳もよく飲みます。
ヨウ素の許容量は大丈夫でしょうか?
(あっきーさん)

海苔のヨウ素が気になると思いますが、耐容上限量から考えると大丈夫です。
海苔は子どもに人気。海苔を巻けば食べる子が多いです。
ご飯が一緒に食べられているので大丈夫です。
(東山先生)

(まいまいさん)

「かみかみね」との声かけもありますが、子どもの好きな咽ごしがあります。
噛む習慣形成がされていく時期です。
今は歯も不揃いで噛めないのかもしれません。
訓練としては、前歯で噛みきる経験(バナナなど)などを気長にしてみましょう。
(東山先生)

お菓子をあげるべき、あげないべき、どちらがよいのでしょうか?
(まいまいさん)

食事の補完食として枝豆やとうもろこしなどです。
お楽しみのお菓子の場合、お菓子で胃が占領されるのは良くないです。
「お腹がすいた」という経験で食事をするのが良いですね。
(東山先生)
ほかにもこんな質問がでました!

色々取り組んでいますがお菓子(コーンフレークなど)は食べるけれど、食事のときはかたまったようになり食べないです。
身長は高く、体重は軽いです。

自宅では食べるが、人前では食べられない子がいました。
相談のお子さんは自宅でも食べないのであれば、まだ2才なので無理せず声かけしながら少しずつ食べさせてみましょう。
飲み物や食べられるものに栄養のあるものを混ぜ食べさせてみてください(フォローアップミルクなど)。
他には、食事ではなく、味見で食べさせる方法もあります。
(東山先生)
〈大公開〉東山先生の子育て調査・研究から
ママ・パパの離乳食時代への向き合い方
離乳食時期のママ・パパからの大きな悩み
『離乳食を作るのが苦痛、食べ物が偏っている、食べる量が少ない、食べることを嫌がる』こういったお声をよく聞きます。
まず、この悩みはママ・パパが子どもとしっかり向き合って離乳食をつくっているからこその悩みです。安心してください。
まず離乳食は都度つくるのではなく、つくりおきや取り分けが悩み解決に効果的です。
また、幼児期だからこそ個人差が大きいことを認識してあげましょう。
他の家の子ができたから、ではなく自分たちの子どものペースを観察してあげてください。
また幼児期からの好き嫌いへの対応をすることで、子どもへの好き嫌いへの配慮はしつつ、媚びない食卓になりママ・パパのストレスも軽くなると考えています。
食育の大切さ
施設入所児の問題として、『エネルギーの摂取量・たんぱく質摂取量』に大きな差が出ています。
考えられる理由として、幼少時の調理経験の少なさ・食事への興味のなさや、成人時に料理ができない悩みや面倒と思っていることがあります。
自分の体、健康が大事だという考えをベースに持ってもらうためにも幼少時の食事で『楽しい』『元気になる』などを経験することが大切です。
そういった家庭内でもできる『食育』がとても重要です。
目指してほしい子どもとママ・パパの食事のありかた
以下は厚生労働省から出ている『楽しく食べる子どもに 食から始まる健やかガイド』からの引用です。
『食事を味わって食べる』
『食生活や健康に主体的に関わる』
『食事つくりや準備に関わる』
『食事のリズムが持てる』
『一緒に食べたい人がいる』
という要素を通して、家族やコミュニティの中で「楽しく食べるこども」を育てることが、子どもの成長にとって重要なこととなっていくはずです。

SNSがメインの現代だからこそ、子どもとの対面でのコミュニケーションの時間を大切にしたいですね。
近況交流

でも雨とコロナでどこにも出かけられませんでした。
(あっきーさん)

(ゆーこりんさん)

(すがえりさん)

(まいまいさん)
最後は恒例集合写真をパチリ!
みんなで、ハイポーズ♪(^^)

今までの「きらきら★ママの会News」も、ぜひご覧ください。
News一覧はこちらお子さんが生後数か月で発足した「きらきら★ママの会」。
その時のママのお悩みと、1年近くたつとお子さんも離食から、はや幼児食期に移行しようとする子もいる中で、ますます「食」について様々なお悩みが出てくるようです。
悩みはつきませんが「みんな同じことに悩んでいたんだ」「みんな頑張っているんだ」とママ会を通じて励まされます。
いよいよ次回で最後となります。ぜひご覧ください!


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