2022年12月27日
子どもの苦手挽回レシピ(11か月~1歳5か月)

管理栄養士が"離乳食の苦手"にこたえます!
もくじ
お肉を嫌がる

管理栄養士
大野尚子先生
離乳食期は歯茎で噛める固さが基本になります。お肉はひき肉や薄切り肉(3~4mmに切る)をやわらかく調理したものがよいでしょう。
鶏ミンチボールのトマト煮
☆トマトジュースで手軽においしく作れます

- 材料
- (1人分)
- 鶏ミンチ
- 15g
- 木綿豆腐
- 20g
- 玉ねぎのすりおろし
- 小さじ1
- トマトジュース(食塩無添加)
- 1/4カップ
- オリーブ油
- 少々
- 水溶き片栗粉
- 少々
チェック
トマトジュースは食塩無添加のものを使います。
アレンジ
鶏肉から豚肉、牛肉にステップアップで鉄分補給!
作り方
- 1
- 鶏ミンチ、豆腐、玉ねぎのすりおろしをよく混ぜて5等分にし、厚さ1cm、直径2cmの円盤状にする。
- 2
- 小さめのフライパンにオリーブ油を中火で熱し、"1"を並べ入れて弱火にし、約1分焼く。裏返して約1分焼く。水大さじ1を加えてふたをし、弱火で約2分、蒸し焼きにする。
- 3
- "2"にトマトジュースを加えて中火で約1分煮る。いったん火をとめ、水溶き片栗粉を加えて混ぜる。弱火にかけて約1分、混ぜながら煮てとろみをつける。

●玉ねぎのすりおろしはうま味になります。
●トマト味はうま味たっぷりで、子どもが食べ進みやすい味付けです。
◎ミンチボールは、お子さんに合わせて小さく切ってから食べさせてあげてください。
お魚が苦手

管理栄養士
大野尚子先生
白身魚(たい、たら、かれいなど)は味もたんぱくで食べやすいです。調理は、ゆでるまたは蒸すなどでしっとりさせましょう。
ほぐした後は小骨の確認も忘れずに。
鮭のコーンシチュー
☆まろやかな甘さで食べやすい

- 材料
- (1人分)
- 鮭刺身用(生鮭)
- 15g
- 冷凍ミックスベジタブル
- 15g
- 冷凍ほうれん草
- 5g
- クリームコーン缶
- 大さじ1.5
- または
北海道のうらごしコーン
- 2個
- 牛乳
- 大さじ2
- 野菜スープ
- 大さじ3
- 片栗粉
- 少々
チェック
・塩鮭は塩分が多いので、お刺身用や生鮭を使用します。
・ミックスベジタブルにグリーンピースが入っている場合、薄皮は取り除く。
・野菜スープは、離乳食用の粉末をお湯で溶いたものでもいいです。もちろん手作りの野菜スープでも。野菜スープがない場合は昆布だしで。
アレンジ
鮭を他の白身魚や鶏肉へ置き換えてアレンジ。
作り方
- 1
- 鮭は1cm幅のそぎ切りにして片栗粉をまぶす。生鮭の場合は小骨を確認する。
- 2
- クリームコーンは粒入りの場合は裏ごしする。(CO・OPのうらごしコーンを使う場合は、レンジ加熱してやわらかくする。)冷凍ほうれん草は1.5cm幅に刻む。
- 3
- 小鍋に野菜スープを入れて煮立て、"1"、ほうれん草、ミックスベジタブルを入れて混ぜながら中火弱で約4分煮る。火が通ったらクリームコーンを加えて溶かし、牛乳を入れてひと煮する。

●お魚はしっとりさせることで子どもも食べやすくなります。
●歯茎で"噛む"ことを意識できる野菜の大きさと固さに注意してみましょう。
栄養
お魚に豊富なビタミンDは、子どもの成長にも必要な栄養素です。
野菜を食べたがらない

管理栄養士
大野尚子先生
噛みにくさが原因のことも。固さや大きさに配慮しましょう。
こどもの好きな味(トマト・カレー・シチュー)にすることで食べ進みやすくなることもあります。見えるのが嫌な場合は、ハンバーグや卵焼きに入れてみましょう。少しでも食べられたら褒めてあげて!
具だくさんお好み焼き
☆野菜を入れた栄養たっぷりお好み焼き

- 材料
- (1人分)
- ツナ缶(水煮)
- 10g
- キャベツ
- 15g
- 人参
- 5g
- いんげん
- 5g
- ひじき(水煮)
- 3g
- A(小麦粉 大さじ2、水 大さじ2、かつお節 ひとつまみ)
- サラダ油
- 少々
アレンジ
・ツナを鶏ミンチやしらすに変えてアレンジ。
・小麦粉を米粉に変えても作れます。
作り方
- 1
- ツナは水気をきる。
- 2
- キャベツは粗みじん切りにして耐熱容器に入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)で約20~30秒加熱する。
- 3
- 人参といんげんは細かく刻んで一緒に耐熱容器に入れ、水少々をふり、ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)で約30~40秒加熱する。
- 4
- "1"、"2"、"3"、ひじき、"A"を混ぜて生地を作り、3等分にする。
- 5
- フライパンに油を熱し、"4"をスプーンですくって落とし入れ、3~4cmの円盤型にする。中火弱で約3分焼き、裏返して約3分焼く。
チェック
生焼けが心配な場合は、水大さじ1/2を加えてふたをして弱火で約1分蒸し焼きにする。

●「手づかみ食べ」を通じて自分で食べる意欲が育ちます。
●色の濃い野菜も小さく刻み混ぜ込んでいるので食べやすいです。
◎そのままが苦手な子は、トマトケチャップをつけたり、水溶き片栗粉としょうゆを混ぜてあんかけにしても。
◎お好み焼きが大きい場合は、お子さんに合わせて小さく切ってから食べさせてあげてください。
大野尚子

好き嫌いについて
子どもの"嫌い"の一言にはいろいろな意味があります。
冷たい・熱い、香り、噛んだときの音、触感(かたい・やわらかい)・色や形が好きじゃないなどです。これに加えて、環境や雰囲気、体調なども加味されます。
これらを知っていると、たとえばほうれん草が嫌いではなく"切り方が大きかった"、お肉が嫌いではなく"薄切り肉なら食べられた"、などに気づけます。
さらに大切なのは、子どもの発達によってそれは移り変わるということです。
そんな中でいろいろな食材を食卓にあげて、まずは親がおいしそうに食べるということ。これは苦手を挽回できる、とっておきの方法だと思います。
食STEP代表
管理栄養士、妊産婦食アドバイザー
転勤族の夫と北海道から九州まで各地での生活を経験。小学生の女の子を育てている。

※商品は、価格、容量、パッケージ、産地などが変更になる場合があります。また、週により取り扱いのない場合や、予告なく取り扱いが終了する場合があります。

●赤ちゃんの食べる量や食べられる大きさなどは個人差があります。赤ちゃんのペースに合わせて進めましょう。
●初めて食べる食材は、加熱したものを1種類、少量ずつ食べさせます。また万が一、食物アレルギー症状が出たときにそなえ、小児科を受診できる平日の日中に行いましょう。
●調理を行う際は、手や調理器具など衛生面に注意しましょう。
●離乳食をフリージングする場合は、加熱してから保存し、食べる際には再加熱してください。自然解凍はNGです。
参考:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
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1つのヒントにして、いろいろ試してみてくださいね。