2023年01月30日
子どもの苦手挽回レシピ(1歳6か月~3歳未満)

管理栄養士が"離乳食の苦手"にこたえます!
もくじ
白米を食べない

管理栄養士
大野尚子先生
幼児食となり色々な味を覚えていく中で、白米が物足りなくなることも。しらす、ひじき煮、そぼろなどを混ぜた一口おにぎりや、うどん、パンなど主食のレパートリーを増やすタイミングと捉えてみましょう。
ひとくちかっぱ巻き
☆かつお節としょうゆの味付けで
手づかみ食べに。

- 材料
- (細巻き1本分)
- ご飯
- 80g
- スライスチーズ
- 1/2枚
- きゅうり(皮をむいて)
- 5g
- 焼きのり
- 全形1/2枚
- かつお節
- ひとつまみ
- しょうゆ
- 少々
アレンジ
かつお節をご飯に混ぜず、具材をチーズ、きゅうり、カニ風味かまぼこやツナにアレンジ。
作り方
- 1
- スライスチーズは5mm幅に切る。きゅうりは千切りにする。
- 2
- かつお節にしょうゆを混ぜ、ご飯に混ぜる。
- 3
- まきすに焼きのりをのせて"2"を広げ、"1"をのせて手前から巻く。1~1.5cm幅に切る。

●一口で食べられる小さな俵おにぎりなど、食べ進みやすい大きさにしてみましょう。
野菜を食べたがらない

管理栄養士
大野尚子先生
お子さんの好きな食材と野菜との組み合わせを考えてみましょう。
『肉+野菜』、『揚物+野菜』、『麺類+野菜』など、まずは少量や小盛りからはじめるのがよいですね。少しでも食べられたら褒めてあげて!
野菜の豚肉巻き
☆お肉と野菜を一緒に食べられ
彩りもきれい!

- 材料
- (1人分)
- 豚もも肉薄切り
- 1枚(15~20g)
- 人参(皮をむいて)
- 5g
- アスパラガス
- 5g
- ミニトマト(皮をむいて)
- 2個
- しょうゆ
- 少々
- サラダ油
- 少々
アレンジ
人参を南瓜やインゲンなどへの置き換えや、苦手な野菜を巻いてみてのアレンジも。
作り方
- 1
- 人参は5cm長さの細切りにし、耐熱容器に入れて水少々をふり、ラップをかけて電子レンジ(600W)で約30~40秒加熱する。
- 2
- アスパラは5cm長さに切り、縦4等分に切る。耐熱容器に入れて水少々をふり、ラップをかけて電子レンジ(600W)で約20~30秒加熱する。
- 3
- 豚肉を広げ、人参とアスパラをのせて手前から巻く。
- 4
- フライパンに油を熱し、"2"を中火弱で約1分半、転がしながら豚肉の色が変わるまで焼く。水大さじ1/2を加えてふたをし、弱火で約3分、蒸し焼きにする。
- 5
- 1.5~2cm幅に切り、しょうゆをぬる。半分に切って種をとったミニトマトと一緒に器に盛る。

●野菜をお肉でカバーリング!今日は野菜が食べられた!という自信につなげよう。
◎豚肉巻きが大きい場合は、お子さんに合わせて小さく切って食べさせてあげてください。
小食さん。野菜を食べたがらない

管理栄養士
大野尚子先生
野菜だけでなくスープと食べ進むことのできる、主食(麺類)を入れてみましょう(うどん、そうめん、パスタ、春雨、ワンタンなど)。
きのこ入り甘酒ミルクうどん
☆きのこ入りでうまみUP!
甘酒と牛乳入りでまろやか

- 材料
- (1人分)
- ゆでうどん
- 80g
- 薄切りベーコン
- 10g
- しめじ
- 15g
- えのきだけ
- 10g
- 人参(皮をむいて)
- 5g
- 野菜だし
- 1/2カップ
- 牛乳
- 大さじ2
- 甘酒(米麹のもの)
- 大さじ1
チェック
野菜だしは、離乳食用の粉末をお湯で溶いたものでもいいです。もちろん手作りの野菜だしでも。野菜だしがない場合は昆布だしで。
アレンジ
うどんをそうめんやワンタンの皮でアレンジ。春雨を使う場合は1cm幅かみじん切りにする。
作り方
- 1
- うどんは2cm長さに切る。ベーコンは2cm長さの細切り、えのきとしめじは1cm長さに切る。人参は短冊切りにする(薄い星形に抜いてもかわいい)。
- 2
- 人参を耐熱容器に入れ、水少々をふり、ラップをふんわりとかけて電子レンジ(600W)で約30~40秒加熱する。
- 3
- 鍋に野菜だしを入れて中火にかけ、煮立ったら、"1"と"2"を入れてふたをして中火で約2分、具材がやわらかくなるまで煮る。
- 4
- 牛乳と甘酒を加えてひと煮する。
チェック
冷凍うどんを使う場合は、レンジ加熱してやわらかくしてから使う。

●のどごしの良い食材と小さく1口におさまるように切られた野菜で飲み込みやすく。
●うどんがすすれるようになったら、長く切ってもいい(5~6cmぐらい)。
◎コープきらきらステップ「やわらかいミニうどん」を使ってもいい。
大野尚子

離乳食・幼児食の考え方
離乳食期はお口で食べる練習の時期になりますので、子どもの発達にともない食べる形状や食材を変えていくことが必要になります。
初期・中期・後期・完了期と段階がありますが、一人ひとり発達の速度が少しずつ違うように、食べる量や形状の受け入れ具合も変わります。厚生労働省の離乳の定義はあくまで目安です。
幼児食は離乳食が完了した1歳6か月頃から5歳までの、大人とほぼ同じ食事への移行期です。まだまだ苦手な食材や未経験の食材・味があります。「いや!」「きらい...」といった反応がよく見られますが、でもそれは食の新たな経験を積み重ねている証拠。時には子ども目線になって食べている様子を眺めたりごはんの感想を聞いてみるのもいいですね。
食STEP代表
管理栄養士、妊産婦食アドバイザー
転勤族の夫と北海道から九州まで各地での生活を経験。小学生の女の子を育てている。

※商品は、価格、容量、パッケージ、産地などが変更になる場合があります。また、週により取り扱いのない場合や、予告なく取り扱いが終了する場合があります。

●赤ちゃんの食べる量や食べられる大きさなどは個人差があります。赤ちゃんのペースに合わせて進めましょう。
●初めて食べる食材は、加熱したものを1種類、少量ずつ食べさせます。また万が一、食物アレルギー症状が出たときにそなえ、小児科を受診できる平日の日中に行いましょう。
●調理を行う際は、手や調理器具など衛生面に注意しましょう。
●離乳食をフリージングする場合は、加熱してから保存し、食べる際には再加熱してください。自然解凍はNGです。
参考:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
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ヒントを参考に、苦手の克服は焦らずすすめましょう。