2020年02月24日
親子で考えよう! ネットとのかかわり方 (1)子どもたちの現状

(初掲載「機関誌いずみ」2017年8月号より)
「子どもがどんなふうにネットを使っているのかわからない...」と、心配している人は多いのではないでしょうか?
スマホの普及とともに、小中高生がトラブルに巻き込まれるケースが増えています。
ネットを安全に正しく使えるよう親子で一緒に考えてみませんか?
● 目次
● 見ず知らずの人と連絡を取り合う子どもたち
図1の通り、年々子どものスマホ所持率が上がっており、中学生の6割以上がスマホを持っているのが現状です。(グラフの出典は「OSAKAスマホサミット2016アンケート」。平成28年、大阪の小中高生が自分たちで作成し、大阪全域の小中高110校、39,191人からの回答を得たものです)
学年別スマホ所持率(図1)

出典:OSAKAスマホサミット2016アンケート
実際に子どもたちはどんな使い方をしているのでしょうか?
平成26年度から『大阪の子どもを守るネット対策事業』を実施している、大阪府 青少年・地域安全室 青少年課 健全育成グループにお話をうかがいました。
「大阪府では、小中高生が集まってスマホの正しい利用を考える『OSAKAスマホサミット』を開催しています。図2はそのアンケート結果で、子どもたちは動画を投稿したり、面識のない人とLINEなどをしたりしています。さらに、1日に4時間以上ネットを利用する子どもほど、その頻度が高いことがわかりました」。
ネットの利用時間で使い方に違いも(図2)

出典:OSAKAスマホサミット2016アンケート
また図3では、スマホ所持率の低い小学生でも、通信機能付きのゲーム機や家のタブレットやパソコンで、普段からネットを利用していることがわかります。
最も使っている端末は?(図3)

出典:OSAKAスマホサミット2016アンケート
● ネット依存やいじめに発展も
それでは、子どもたちの間で、どんなネットトラブルが起こっているのでしょうか?
「小学生の場合、意図せず、アダルト系サイトや、残虐な画像などを見てしまうことがあり、悪影響を及ぼします」。
ゲームの課金トラブルも多く、請求額が数十万円にも上るケースもあるのだとか。
中高生で問題になっているのは、ネットいじめ。
「LINEの既読スルーがいじめにつながり、『メッセージが来たら10秒以内に返さないと』と思う子どもたちは少なくないようです。これでは、勉強時間や睡眠時間が少なくなり、生活リズムも狂ってしまいます」。
図4の通り、1日のネット利用時間が長いほど、1分で返信したり、5分間隔でスマホチェックをしたりする傾向が強いことがわかります。
スマホ依存の可能性も...(図4)

出典:OSAKAスマホサミット2016アンケート
みなさんの周りでは実際にいかがですか。意外? それとも実感に近いでしょうか。
ネットの利用時間が長いとスマホをチェックする間隔が短くなる...のは想像がつくとしても、5分間隔ってすごく短いですよね。
次回は被害の一例と、ネットの危険から守る方法をテーマにお届けします。
【参考サイト】
大阪府が2019年12月「おおさかSNS子ども安心サイト」を立ち上げました。こちらもご覧ください。
2019年やそれまでの「OSAKAスマホサミット」の情報は、大阪府のWebサイトからご覧いただけます。(「大阪の子どもを守るネット対策事業」のページにリンクしています)
大阪府のWebサイト- (0)
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私は30代ですが、小6から携帯を持たせてもらってました。パソコンが家になかったので、便利でした。やはり思春期なので、アダルトコンテンツも気になったり、しらない人とチャットしたり、色んな経験をしています。
知らない人には会ってはいけない
写真が悪用される可能性がある
身元を特定するようなことは教えない
ネット上だからこそウソも方便
上記のことは、知らない人とだからこそ通用するもので、現代の身内のLINEグループなど、リア友とかかわる時こそ気を使うと思います。
グループを作る前、入る前に、ルールを作っておくといいと思います。