2020年03月23日
えいよう博士といずみちゃんの知っ得栄養学 その2~腸活を始めるいずみちゃん~
じゅずつなぎコラム

京都文教短期大学 准教授 / 管理栄養士
森美奈子
登場人物

えいよう博士
栄養学の博士

いずみちゃん
大学入学と同時に1人暮らしを始めた大学1年生の女子大生
● 腸活を始めるいずみちゃん

おかげさまで先日引いた風邪は、早く治りました。
ありがとうございました。

ところで、いずみちゃんは、腸活という言葉を知っているかな?

就活なら知っていますよ...。

ヒトの腸管の中には、1000種以上、100兆個、1kg~2kgの重さの腸内細菌が住んでいるんだよ。
その細菌が互いに助け合い、反発し合いながら、腸内フローラを形作っているんだよ。

それに、腸内フローラって、お花みたいな名前ですね?




表1 主な腸内細菌の種類や体への影響
出典先:辨野義己著.「べんのお便り」p18-20
私たちの腸では、毎日のように善玉菌と悪玉菌の縄張り争いが起こり、腸内フローラのバランスが崩れてしまうこともあるんだよ。
腸内環境は食べたものに大きく左右されるため、腸内フローラをよいバランスで保つためには、栄養バランスのとれた食事を摂って、適度な運動をすることで腸内フローラが活性化するといわれているのだよ。





なぜなら、これらの菌は腸内にある程度の期間は存在しても、ずっと住み着くことはないとされているのだよ。
そのため、毎日続けて摂取し、腸に補充することが必要なんだよ。


食物繊維は、消化・吸収されることなく大腸まで達し、腸内にもともと存在する善玉菌の好きな「エサ」を与えて、数を増やそうという作戦なんだよ。

ありがとうございました。


参考文献
「腸内フローラとは」,健康長寿ネット,公益財団法人長寿科学振興財団
「腸内細菌と健康」,eヘルスネット,厚生労働省
辨野義己(2004).「べんのお便り」,幻冬舎p18-20
えいよう博士といずみちゃんの知っ得栄養学
> その1~風邪をひいてしまったいずみちゃん~

森美奈子プロフィール
京都文教短期大学 准教授 / 管理栄養士
専門は栄養教育、人々に栄養のことを分かりやすく楽しく伝える方法を日夜研究中です。
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コンテンツへのコメント
- 2020年3月27日 01:07
- ケーコ
免疫力の活性化、大切ですね〜。今までも食物繊維、発酵食品、と思って食べてはいましたが、これからは善玉菌の事を考えて、お菓子の食べ過ぎや運動不足などにも注意しようと思いました。
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- 返信
腸内細菌が1~2kgも居るって驚きです。納豆、ヨーグルト、味噌、ブロッコリー、キャベツ、タマネギって毎日食べているから善玉菌増えてるかなあ。免疫力も上がっているかなあ。