2020年09月14日
えいよう博士といずみちゃんの知っ得栄養学 その6~免疫について学んだいずみちゃん~
じゅずつなぎコラム
摂南大学 農学部 食品栄養学科 専任講師 / 管理栄養士
森美奈子
登場人物
えいよう博士
栄養学の博士
いずみちゃん
大学入学と同時に1人暮らしを始めた大学1年生の女子大生
● 免疫について学んだいずみちゃん
夏休みなので、今日はオンラインでよろしくお願いします。
夏休みは、どう過ごしているのかな?
おうちの中で、ネットを見ながら、料理やお菓子を作ったり、そうそう、最近、可愛い布マスクを作っています。
友達とSNSに写真をアップして、見せ合いっこしています。
以前、博士に免疫アップの方法は聞きましたが、改めて免疫って何なのか、教えていただけますか?
ではまず、免疫という言葉には、"疫"つまり病気を免れる(まぬがれる)という意味があるんだよ。私たちには、病気から身を守るために、身体の中に入ってきた異物(細菌、ウイルス、カビ等の病原体)を排除する仕組があって、その働きを免疫というのだよ。
免疫には、大きく分けると、自然免疫と獲得免疫の2種類があるのだよ。
それぞれ、役割分担がきちんと決まっていて、パトロール隊、攻撃隊、情報伝達隊、教育隊など、この2つの免疫システムが、みごとに連携して病気を防いだり、治したりしてくれているんだよ。
出典:「免疫の不思議」大阪大学 免疫学フロンティア研究センター
感染症の予防のためには、生活習慣や食生活で自然免疫の活性を上げておくこともとても大事なんだよ。
特徴 | 自然免疫 | 獲得免疫 |
---|---|---|
反応の速さ | 最初に会った相手でも素早く反応。 | 最初に会った相手には直ぐに反応できない。 |
治療と予防の力 | ひとつの細胞が色々な敵に対応。病気を完全に防げない。 色々な病気になりにくい。 |
厳密に敵を見極めている1つの細胞は、1つの敵に対応。ほぼ完全に防げる。 |
活性化 | 手軽に活性化が可能。 生活習慣や食生活で活性がアップできる。 |
活性化には危険が伴うことも。 |
自然免疫を活性化させるために、生活習慣や食生活で活性がアップできるということですが、どんなことをすればいいのですか?
・主食...炭水化物(ご飯など)
・主菜...タンパク質(肉・魚・卵・大豆製品など)
・副菜...ビタミンやミネラル類(サラダ・煮物など)
不足しがちな栄養素を補給するために、おかずとなる副食の種類を一品増やすなどを意識するとなおいいね。
いずみちゃん、できることから始めて、免疫力を上げる努力をして、しっかりとこの危機を乗り越えて欲しいな。
博士のなが~いお話にもだいぶん免疫がついてきました。
○ 課外授業編
自信ないなあ~。
さすが、いずみちゃん!!
参考文献
「健康づくりかわら版」,一般財団法人 日本予防医学協会
「免疫の不思議」大阪大学 免疫学フロンティア研究センター
「免疫を味方にして新型コロナウイルスに負けない」, 日本栄養士大会HP, 全国栄養士大会公開講座
えいよう博士といずみちゃんの知っ得栄養学
森美奈子プロフィール
摂南大学 農学部 食品栄養学科 専任講師 / 管理栄養士
専門は栄養教育、人々に栄養のことを分かりやすく楽しく伝える方法を日夜研究中です。
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免疫のお話し大変よくわかりました、睡眠 笑い ストレス 栄養バランス 運動 腸内環境 どれもこれもわかっているようでなかなかすべてが実践出来ませんが将来の自分や家族への投資のために食事などを考えていきたいと思いました。悩み事は多々ありますがストレスをかかえ込まないように…