2021年02月01日
憧れのチョコレート
じゅずつなぎコラム

京都文教短期大学 教授 / 管理栄養士
小椋真理
みなさん、チョコレートはお好きですか?先日、お菓子コーナーでふと目に留まったアンパンマンのペロペロチョコ。子どもの頃、キャラクターが書かれた棒付きのチョコレートは、チョコレートを独り占めできる楽しみのおやつであったことをふと思い出しました。その並びを見ると・・・マーブルチョコレートやチョコベビー、アポロ、チョコボールと懐かしいものが。チョコボールはおもちゃの缶詰がほしくて金色・銀色のエンゼルマークを集めていたことも懐かしく思い出しました。昔からチョコレート菓子はわくわくの存在でした。

「チョコレート」はいつの時代も魅惑の存在ですが、その起源は紀元前。古代メキシコの時代にカカオは皇帝が飲んだ王の飲み物・神の食べものと称されていたとか。カカオをすりつぶしたものにとうもろこしの粉や香辛料をまぜた飲み物だったようで、スイーツというものではなかったようです。現代ではカカオにはポリフェノールが含まれていることが証明されていますが、健康によいものとして取られていたことには驚きです。
その後、カカオはスペインへ渡り、砂糖などを加えた甘い飲み物として広がったそうですが、カカオの渋みや苦みが飲みにくいものでもあったようです。そこで飲みやすいココアパウダーの製造方法を開発したのが、ココアと言えば、のバンホーテンです。さらに時は流れ、チョコレートの原型となるミルクチョコレートなど、何百年もの年月を経て現在のチョコレートに至ったようです。

そんなチョコレートの原材料のカカオですが、カカオの生産量を消費量が上回っている現実があります。需要があることはいいことですが、カカオの抱える問題も近年取りざたされています。カカオ栽培には、適した環境条件が必要であり、アフリカなど限られた地域でしか栽培できないうえに、カカオは新しい苗を植えても収穫できるまでには6年、7年と年月もかかるそうです。現地の労働条件は厳しく、カカオ農家の減少など問題も明らかになってきています。
日本でもチョコレートは、庶民の味から高級なものまで好みも楽しみもさまざま。チョコレートは私にとって懐かしさとともに、日頃頑張っている自分へのご褒美など、どんなジャンルのチョコレートも魅惑の存在。その存在が絶えないように、チョコレートを含め「食」を取り巻く環境問題を忘れず、チョコレートがいただけることに感謝して、味わっていただきます。

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コンテンツへのコメント
- 2021年2月 4日 14:08
- かのこ
小椋真理先生の記事 読ませていただいて カカオの生産事情知りました 感謝して チョコレート頂きます すべて食べ物 おろそかにしてはいけませんね
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- 返信
チョコボール・マーブルチョコ 懐かしいです。