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2021年03月15日

近ごろの消費者トラブル事情(1)こんな傾向が

(初掲載「機関誌いずみ」2019年2月号より)

だれもがかかわる可能性のある消費者トラブル。
近年はどのようなトラブルが発生しているのでしょうか。
また、どのようなことに気をつければ回避できるのでしょうか。

「機関誌いずみ」2019年2月号では、「大阪府消費生活センター」への取材をもとに特集記事を掲載しました。
気をつけたい点や不安になったときの対処など、基本的なところをあらためておさえておきましょう。
最新(令和元年度)の相談件数や内容は記事の終わりに掲載していますので、ぜひチェックしてみてください。

● 近年の傾向

大阪府内の消費生活相談窓口に寄せられた相談件数は、平成29年度は70,100件。ここ5年間は、7万~8万件で推移しています。

いわゆるインターネット関連の相談が多く、最も多いのは「デジタルコンテンツ」。これはどの年代にも共通しています。主な内容は「有料サイトの架空請求」や「アダルト情報サイトの請求」。また最近ではハガキによる架空請求や、仮想通貨の相談が増えています。

● 年代別にみられるトラブル内容

10~20代

脱毛エステなどの「エステティックサービス」、また副業で楽しく儲かるといわれるアフィリエイトをはじめとした「マルチ商法・マルチまがい商法」が目立ちます。

30~40代

「健康食品」や「化粧品」が多いのが特徴。お試しのつもりが定期購入だったり、初回金額が安いので契約すると、実際は4回分の購入が条件だったなどのトラブル相談が寄せられています。

50代~

たとえば80歳の高齢者が5年後から始まる5年間の契約をさせられるなどの新聞の長期購読契約は、高齢者に多く見られるトラブルです。また最近の傾向同様、ハガキによる架空請求や仮想通貨に関する相談が急増。認知症の高齢者などをターゲットにしたトラブルも目立ちます。

契約当事者年代別 相談の多い商品・役務【上位10位】

20歳未満20歳代30歳代40歳代50歳代60歳代70歳以上
1位デジタル
コンテンツ
デジタル
コンテンツ
デジタル
コンテンツ
デジタル
コンテンツ
デジタル
コンテンツ
デジタル
コンテンツ
デジタル
コンテンツ
2位健康食品エステティック
サービス
賃貸アパート賃貸アパート健康食品ハガキによる
架空請求
新聞
3位化粧品賃貸アパート健康食品健康食品インターネット
接続回線
インターネット
接続回線
インターネット
接続回線
4位紳士・婦人洋服健康食品移動通信サービス移動通信サービス移動通信サービス食料品
(健康食品以外)
工事・建築
5位自動車
(バイクを含む)
移動通信サービスインターネット
接続回線
インターネット
接続回線
賃貸アパート工事・建築食料品
(健康食品以外)
6位エステティック
サービス
紳士・婦人洋服紳士・婦人洋服化粧品食料品
(健康食品以外)
移動通信サービス健康食品
7位食料品
(健康食品以外)
化粧品化粧品食料品
(健康食品以外)
工事・建築健康食品ハガキによる
架空請求
8位移動通信サービスインターネット
接続回線
エステティック
サービス
フリーローン・
サラ金
化粧品新聞テレビ放送サービス
9位テレビ放送
サービス
内職・副業食料品
(健康食品以外)
自動車ハガキによる
架空請求
賃貸アパート移動通信サービス
10位賃貸アパートフリーローン・
サラ金
自動車紳士・婦人洋服フリーローン・
サラ金
テレビ放送
サービス
生命保険

出典:大阪府内の消費生活相談窓口 平成29年度消費生活相談の概要 4ページ付表6

※令和元年度の状況は記事の終わりに追加しています。

● 未成年者契約の取消しと、今後の懸念

未成年者の契約には保護者などの同意が必要で、同意なく結ばれた契約は、原則として取消しが可能です。
今後、注意が必要となるのが、民法改正による成年年齢の18歳への引き下げです(2022年4月1日施行)。改正後は18、19歳でも保護者などの同意なくローン契約やクレジットカードをつくることが可能になります。悪質商法などの被害が18、19歳に広がることが懸念されています。

現在、大阪府消費生活センターでは高校生向けの消費者教育教材を作成し授業などでの活用をすすめています。保護者やまわりのご家族も気をつけてあげましょう。

● 高齢者には周囲が声かけを

高齢者の場合、周囲が気をつけることが大切です。
認知症などで判断力が乏しい人や勧誘を断れない人、また相手を信用して被害に気づいていない人も見られます。

まわりの高齢者のお宅に、最近見慣れないセールスマンが頻繁に訪問していませんか?
読まれていない新聞が玄関先に山積みにされていませんか?
部屋に未開封の段ボールが増えていませんか?
不審な投資のパンフレットが置いてありませんか?

まわりが気づき、まず声かけを行うことが大切です。

● 不安になったら188へ

消費者ホットライン「188」番は、局番なしで、身近な消費生活センターなどの消費生活相談窓口につながる便利な番号です。

ご本人から、またご家族や代理の方からでも構いません。相談だけでも大丈夫です。不安に思ったら、188番へ電話しましょう。

「188(いやや)!泣き寝入り!」と覚えましょう。

● [参考資料]令和元年度のトラブル内容

取材時から少し時間が経っていますので、今回の公開時点での新しいデータをご紹介します。
※「令和元年度」からデータのまとめ方が変更されたため、上記の平成29年度データと体裁などが異なります。ご了承ください。

また、「相談の多い商品・役務」に加えて、「相談の多い販売方法・手口」もご紹介します。
令和元年度、大阪府内の消費生活相談窓口に寄せられた相談件数は、74,479件でした。

契約当事者年代別 相談の多い商品・役務【上位5位】

20歳未満 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 80歳以上
18歳未満 18歳 19歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85歳以上
1位 健康食品 化粧品 化粧品 賃貸アパート・マンション 賃貸アパート・マンション 健康食品 健康食品 デジタルコンテンツその他 商品一般 商品一般 商品一般 商品一般 商品一般
2位 オンラインゲーム 健康食品 健康食品 デジタルコンテンツその他 商品一般 商品一般 商品一般 商品一般 デジタルコンテンツその他 デジタルコンテンツその他 デジタルコンテンツその他 健康食品 健康食品
3位 化粧品 デジタルコンテンツその他 デジタルコンテンツその他 化粧品 デジタルコンテンツその他 デジタルコンテンツその他 デジタルコンテンツその他 健康食品 健康食品 移動通信サービス 健康食品 新聞 新聞
4位 アダルト情報サイト 商品一般 紳士・婦人洋服 エステティックサービス 健康食品 賃貸アパート・マンション 化粧品 化粧品 化粧品 健康食品 相談その他 相談その他 電気
5位 デジタルコンテンツその他 紳士・婦人洋服 商品一般 商品一般 化粧品 化粧品 賃貸アパート・マンション 移動通信サービス 移動通信サービス 相談その他 他の役務サービス 放送サービス 相談その他

出典:大阪府ホームページ 消費生活相談概要(年度別) 令和元年度 5ページ付表4

契約当事者年代別 相談の多い販売方法・手口【上位5位】

20歳未満 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 80歳以上
18歳未満 18歳 19歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85歳以上
1位 インターネット通販 インターネット通販 インターネット通販 インターネット通販 インターネット通販 インターネット通販 インターネット通販 インターネット通販 インターネット通販 インターネット通販 家庭訪販 家庭訪販 家庭訪販
2位 定期購入 定期購入 定期購入 定期購入 定期購入 定期購入 定期購入 定期購入 家庭訪販 家庭訪販 インターネット通販 電話勧誘販売 電話勧誘販売
3位 ワンクリック請求 架空請求 家庭訪販 サイドビジネス商法 家庭訪販 架空請求 架空請求 架空請求 架空請求 架空請求 電話勧誘販売 インターネット通販 身分訴訟(かたり商法)
4位 無料商法 家庭訪販 サイドビジネス商法 マルチ商法 架空請求 家庭訪販 家庭訪販 家庭訪販 定期購入 電話勧誘販売 架空請求 身分訴訟(かたり商法) インターネット通販
5位 代引配達 ワンクリック請求 代引配達 家庭訪販 電話勧誘販売 電話勧誘販売 電話勧誘販売 電話勧誘販売 電話勧誘販売 定期購入 身分訴訟(かたり商法) 定期購入 定期購入

出典:大阪府ホームページ 消費生活相談概要(年度別) 令和元年度 7ページ付表5

大阪府の概要報告によると、上記の「定期購入」とは、初回低価格のお試しだけのつもりの注文が、2回以上継続すると「定期購入」になっていた、というトラブルだそうです。

広告や通販サイトで「お試し」や「初回無料」などと大きく表記する一方で、複数回の購入が条件であることは小さな文字で書かれていたり、何度も画面をスクロールしないと分からないようなものもあり、注意が必要です。
また、解約のために事業者に電話をかけてもつながらず、解約できないケースもあります。

商品を購入する際は、「定期購入が条件となっていないか」「支払うこととなる総額はいくらか」などの契約内容や、「解約・返品できるかどうか」「解約・返品できる場合の条件」などの解約条件をしっかり確認しましょう。
トラブルにならないためにも、事業者へ連絡した記録は残しておきましょう。
困ったとき、不安なときは「188」に電話しましょう。

次回は、消費生活センターに寄せられたトラブルの事例もご紹介します。

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コンテンツへのコメント

  • 2021年3月20日 07:24
  • にゃー

相談窓口が「188」て番号だと知りませんでした。まだ被害にあってないけど、他人事じゃないから書き留めておきます。

  • 2021年3月17日 13:14
  • ごっち

危険はすぐ近くにあるんですね・・・怖いです! 以前化粧品の無料サンプルを申し込んだら、その後何度も電話がかかってきてそのひつこさにうんざりしたことがあります。いくら気に入っても絶対買うもんか!って思いました。

  • 2021年3月17日 07:38
  • ぴょんこ

身近なところに思わぬ落とし穴が潜んでいたりするのですよね。自分は大丈夫と思って他人事のように思いがちですが 何でも相手の言葉を信じてしまわないよう気を付けたいです。記録しておくことは大事ですね。

  • 2021年3月16日 20:01
  • ちーmom

我が家は80代の二人暮らし、最近、ウイルス対策ソフトの手数料をだまし取る詐欺にあいました。早く気付いたので警察署に通報し、難をのがれました。

  • 2021年3月16日 15:39
  • あ―ちゃん

私は、何でも信じてしまう性格上、今はまず疑ってみる方がいいのかな?と思っています。ネットでのいろんな対応も不安です。

  • 2021年3月15日 21:17
  • 菜々

なぜか私のカードが不正使用されているとカード会社から連絡がありました。びっくりでした。カードを破棄して新しいカードを作り直して支払いの連絡が完了まで半月ほどかかりました。被害はくい止められたようでほっとしましたがまさかのまさかでした。

  • 2021年3月15日 17:24
  • カワモ

不用品の買取に行きますと言ってこちらが出す不用品は買い取ってくれず高価なものを出させて安価で買い取る手口。幸い被害はなかったけれど近所に現れました。

  • 2021年3月15日 16:33
  • にゃんこさん

信用したい身近な人、同窓の人などから勧められる話も多いです。友人からでも、持ちかけられたら、すべて失っても大丈夫な額以外は、決して相手にしないようにしよう。

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