2021年07月05日
家事はもっと自由でいい! (1)くらしを豊かにする「楽家事(らくかじ)」
(初掲載「機関誌いずみ」2019年7月号より)
家事は掃除・洗濯・料理に加え、ゴミ出し、日用品の補充など、あげるときりがありませんよね。
毎日のことだからこそ、少しの工夫やアイデアで家事の負担を減らすことができれば、余った時間を自由に使える...。
そんな工夫のお話を家事ジャーナリストの山田亮さんにうかがいました。家事がラクになる考え方や実践的なコツ、家族を巻き込む方法など、気持ちが軽くなる"楽家事"のお話です。
お話を聞いたのは...

家事ジャーナリスト
山田 亮さん
1967年生まれ。家事・育児をこなすスーパー主夫として、自身の経験をもとに講演活動を行う。新聞や雑誌での執筆、テレビ出演も多数。妻、大学生の娘の3人家族。
● 目次
● 家事は楽しい生活のための手段
「掃除は毎日するもの」「料理は手作りでなければ」など、こうあるべきという固定観念にしばられていないでしょうか。しかし、すべての家事を完璧にこなすのはむずかしいもの。向き不向きがありますし、共働きや子育て中、介護中など、生活スタイルは各家庭によってさまざまです。
家事はもともと自由なもの。大切なのは、家族が「これでいい」「これがいい」と納得していることです。家事は楽しく生活するための「手段」であって目的ではありません。ある程度は割り切ることも必要です。
家電や時短便利グッズを上手に使い、家族と過ごす時間や自分の好きな事をする時間を増やしていきましょう。
● 現実的な目標設定が、"長続きのコツ"
毎日掃除しようと決めても長続きしない人は、完璧を求めているのかもしれません。片付け直後と平常時に差がありすぎると、片付けの度に疲れてしまいます。まずは80%の状態を保つことを目標にしてみましょう。
またすぐにモノが散乱してしまう箇所は、その状態が使いやすいということでもあります。置き場所を見直すなど、自分にとって心地よい空間をめざしましょう。

● 家族を巻き込む「共家事(ともかじ)」
家事を一人でこなしていると負担が大きいのはもちろん、体調を崩したときなど、家の事がまわらなくなることも。そうならないために、日頃から家族みんなで家事をすることをおすすめします。これを「共家事」と呼んでいます。 家事はもともと自分の事を自分でする「自事」の集まり。一人ひとりが自分事として捉えるようになると、「やってもらって当たり前」という感覚がなくなり、自然と助け合えるようになります。また「ありがとう」は家族を巻き込む魔法の言葉です。家事を手伝うやる気にもつながるので、ぜひ積極的に伝えてみてくださいね。

● 言っていませんか?やる気をなくすNGワード
言葉のかけ方ひとつで家族のやる気は変わるもの。手伝った際には「忙しいのに頑張ってくれたね」の声かけをお忘れなく。「ちょっときれいになったじゃない」など、大げさすぎない褒め方も、現実味があっておすすめです。

【3大NGワード】
●やって当たり前
●自分でやったほうがマシ
●何やってもヘタね
● 広報モニターに聞きました!私たちこんなことで悩んでいます



「家事は自分のことを自分でする"自事"の集まり」。
なるほど!と力強くうなずいてしまいます。
次回第2話では、お悩みに山田先生がお答えします。お楽しみに。

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コンテンツへのコメント
- 2021年7月12日 16:50
- きらくちゃん
散々散らかしてからお風呂に入ろうとする孫たち。「ばあばの洗い物とどっちが早くて綺麗か競走やなぁ」と言うと
負けん気が強いヤツらは頑張ってくれます。ただその片付け方が乱雑だったので
“綺麗に”という文言を加えました。
やり直しが嫌いなので 見ていなくてもきちんと片付けするようになりました。
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- 2021年7月11日 19:13
- 雪ん子
主人が定年。家事も分担してくれるようになったのですが、自分のタイミングで家事ができないので、余計にストレスです。1人ですべてを担当していた時の方が楽かもしれません。
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- 2021年7月 9日 22:58
- プリンちゃん
専業主婦だから、私がやって当たり前と思われているし、自分でも休みの日に夫にやってもらうことに後ろめたさを感じたりもしていました。でも、共家事という言葉を聞いて、気持ちが少し楽になりました。
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- 2021年7月 9日 18:06
- 小太郎
物がちらっかているのが嫌で必要なもの以外買わず、何か一つ買えば一つ捨てるようにしていたのですが、単身赴任していた夫が退職して帰宅、別に暮らしていた息子が帰ってきて家の中は物があふれ、片付けるより散らかるほうが多く、ストレスでどうにかなりそうです。
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- 2021年7月 9日 12:11
- きなこもち
掃除や片付けはとても苦手。
たぶん、完璧にしないとと、考え過ぎているのかもしれません。少しずつ続けることが大事ですよね。
まずは行動が必要ですね。
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- 2021年7月 8日 21:02
- 大阪のおばあちゃん
何時かは片付け無くてはと思っている天袋。
何年も出していないから要らない筈 と思いながら 巣立って行った子供達の品が殆ど。
今度帰ってきた時に皆で片付けたいけど
出来るかな~~??
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- 2021年7月 8日 13:58
- オリーブ油
私も65歳になったら 主婦を定年退職する‼️
と宣言したのに
結局 いままで通り 夫の小間使いやっています⤵️
私は母親でも部下でもないのに
共家事どころではありません┐(´д`)┌
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- 2021年7月 7日 16:21
- のんのん
主婦だから家の中のことは完璧にしないといけない、料理はできて当たり前…という昔ながらの風潮に後ろめたさを感じていましたが、完璧じゃなくていい「らくかじ」を知って、心が楽になりました!
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- 2021年7月 6日 20:54
- N.Y
家事は主婦の仕事と信じて疑わない&「ホコリでは死なない」と言い切る夫に共家事を求めるのは大仕事なので 自分が快適に暮らすためにやると考えるようにして毎日やっています。
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- 2021年7月 6日 12:47
- うさぎ
わたしは掃除が好きじゃない。だけど主人は掃除機かけるのと、机の上や身の回りを片付けるのが得意で綺麗になると気持ちいいやんと率先してやる。だからすごーい!とほめちぎる。それ知ってて結婚した。
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世界で一番疲れた顔をしているのが日本の主婦です。何をするのかを考えないで、しなくてもよい物は何かを考える癖を付けましょう。洗濯物は畳まなくても、個人別の籠に放り込めば良いのでは!物が少なければ片付くだけでなく、考えもスッキリします。毎日1つは必ず捨てましょう。