2021年02月15日
トレイのある食卓
じゅずつなぎコラム
愛知淑徳大学 教授 / 管理栄養士
東山幸恵
タイトルをご覧になって、一瞬、「!?」と思われた方、よく確認いただきますと、トイレではなく、トレイ。つまり、お盆ですね。今回は、食器をのせるお盆についてお話したいと思います。
みなさんのご家庭ではお盆を使っておられますか?
料理を盛り付けた食器を運んだり、食べ終わった食器を下げたり、作業効率を上げるうえでも何かと便利なお盆。我が家にも大小合わせて3枚ほどあります。
とは言うものの、我が家は台所と食卓が至近距離。お盆で運ばずとも、そのまま手で食器を持って行けば事が足りて、お盆の出番は殆どありませんでした。せいぜい、お客様にお茶を出す時ぐらいでしょうか。
しかし最近、特に『ひとりご飯』のときに、ランチョンマット代わりにお盆を使うようにしてみたら、これがなかなか好都合であることを発見しました。食器を運ぶのも下げるのも一気に終わるのはもちろんですが、それ以外にも意外な効用があるのです。それは「食事が多様になる」ということ。
お盆にセットしてみると、食事の完成形が見えて「今日はすき間が多いな」「何か緑色が足りないな」と、気付きます。もちろん、それを補うために改めて料理をすることはないのですが、海苔を添えてみたり、冷蔵庫に眠っている常備菜を置いてみたりすると結果的に食べる食品のバラエティが豊かになるという寸法です。時には、お茶やみかんをプラスすることもありますが、それも多様性につながります。
ランチョンマットよりもエリアがはっきりしている、お盆。気持ちのうえでも食事の区切りがつくような気がして、特に一つのテーブルで勉強も食事も済ませている一人くらしの子どもたちに勧めています。
品数が多そうですが、刺身は買ってきたものを移しただけ。
スープはフリーズドライ。かぼちゃは常備菜。作ったのはブロッコリー、トマト、卵の塩炒めのみ。
お盆に載せると、なんとなくサマになります。
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うちの料理でも、お盆にのせると素敵に見えるかな?やってみます!