2021年06月14日
「塩」を楽しみませんか?
じゅずつなぎコラム

京都文教短期大学 教授 / 管理栄養士
小椋真理
今年の梅雨入りは、例年よりも早かったですね。じめじめとした天気が続くと、カビの発生や食中毒も心配です。梅干しも漬けたいところですが、雨が多いと大変です。梅干に欠かせない塩は、食品の保存・防腐や、発酵を助けるなど、食品の加工に欠かせないものです。塩梅(あんばい)という言葉もありますが、味加減を決めるにも塩は重要な役割を担っていますね。

最近はスーパーマーケットや食料品店などでも取り扱う塩が増えましたね。見ていて楽しくなります。小パックで売っているものもあるので、いろいろ試してお気に入りを見つけるにも良いですね。
最近のわが家は精製塩よりも天然塩を使っています。主には海水塩ですが、藻塩や岩塩、ハーブソルトやガーリックソルトなども、料理によって、その日の気分によって使っています。
ハンバーグはデミグラスソース派なのですが、岩塩でいただく機会があり、その味の魅力に引き込まれ、岩塩好きに。カツオのたたきもポン酢など醤油ベースで食べていましたが、塩でいただくのが気に入っています。最近のヒットは、広島焼きの隠し味のニンニクをガーリックソルトで代用してみたら、家族の評判もよく、欠かせないものになりました。

左から、ガーリックソルト、
シチリア産岩塩、ヒマラヤ岩塩、越前塩

岩塩用ミル
天然塩の魅力は、塩味(えんみ)だけでなく、苦み、甘味、うま味などが複雑にミックスされていること。これらはミネラル成分によるものですが、海水塩のマイルドさに対して、岩塩はマイルドさもあるけれど濃厚な味わいがあり、産地による絶妙な味の違いも「塩」とひとくくりにできない奥深いものを感じます。
最近いろいろ試しているのが、ドレッシング代わりに使うこと。たっぷりサラダにオリーブオイルとその日の好みの塩を食べる直前にぱらぱらとふりかけます。塩の種類を変えるとバリエーションも広がり、また直前にかけると塩を直接感じるので少量で味わうことができます。ひと手間ですが、レモンやグレープフルーツなど柑橘を絞ってかけると酸味の効果で、さらに少量の塩でもおいしく減塩しながら食べることができます。
塩といえば、健康面では取りすぎに注意されている方もいらっしゃると思います。余分なナトリウムを体の外へ排出できるように、野菜をたっぷり食べることや酸味を組み合わせることをお勧めします。

塩いろいろの楽しみ
身近な塩も実はさまざま。海に囲まれた日本では、各地の天然塩(海水塩)を試すとちょっとした国内旅行気分を、外国産の岩塩や湖塩はちょっとした海外旅行気分を味わうことができるのではないかと思っています。各地の塩でグルメ旅気分を味わうのはいかがでしょう?
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基本的にドレッシングは毎回手作りです。作るのが面倒な時は、オリーブオイルが好きなので、塩コショウとオリーブオイルだけをかけて食べています。これからはいつもの食卓塩ではなく、岩塩を使ってみようと思います。