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2021年10月18日

給食袋を作りたいときに、子は高校生

子育てコラム

給食袋を作りたいときに、子は高校生

当時息子のお気に入りキャラクターで作った給食セット

今から15年も前でしょうか。
子どもが小学校にあがるときに、わが子初の「学校」「勉強」にわくわくしながらも、待ち受けている最初の小学生保護者へのミッションは、「お名前書き」だったことを思い出します。
教科書やノート、筆箱の中身はもちろん、算数セットに入っている小さな棒やおはじきなどにひとつひとつ、あらゆるものに書き続ける、わが子の名前。途中からゲシュタルト崩壊というのでしょうか、何を書いているのか分からなくなった状況で、文字らしきものを書き続けるという...。
おそらく今は、お名前シールやミニプリントなどでもっと手早くできるのだと思いますが、当時の私は「手書きするもの」として、ゲシュタルト崩壊と闘いつつ、せっせと書いたものです。

小学校の準備として、もう一つの仕事は「給食袋とナフキン作り」。
私の住む地域は、小中学校ともに完全給食で、毎日、ナフキンと箸を給食袋に入れて持っていく、というルールでした。
この給食袋とナフキンという「給食セット」、もちろん市販のもので構わないのですが、当時の私は子どもの入学に張り切るパワーを、この給食セット作りに投下したのです。
子どもが好きなキャラクターの布地を買い、学校の机からはみ出さないサイズを決めて、ミシンでGo。もともと裁縫は「全く上手くないけど、嫌いじゃない」という私にとって、この給食セットを作るのはなかなか楽しい作業でした。

しかし、ブルーの生地がまぶしい1年目もすぎ、洗濯を重ねるうちに少しずつ色が剥げ、徐々に年季の入った風体に。中学校に入った時は、「さすがにこれだけ剥げてきたし、声変わり間近の中学生男子がキャラクターものっていうのも」と、買い替えも頭によぎったものの、なんだかんだと3年間が過ぎ、結局9年間、小学校に入学したときの給食セットで終えてしまいました。
孝行したいときに親は無し、という諺(ことわざ)がありますが、給食袋を作りたいときに子は高校生。その時は長いと感じることも、流れるように過ぎていくのですね。ニキビを作り、生意気なことを話しながら、キャラクターの給食セットをせっせと持っていった姿は今から思えば可愛らしく笑えます。

なお、小学校入学時から子どもたちのパートナーだった給食袋は、私の旅行グッズ入れとして、今も現役で活躍中です。

なわとび袋から花の肥料入れ!

娘が小学校入学時に作った"なわとび袋"。
うさぎさんは、市販の洋服に付いていたのを外してリサイクル。
今は"花の肥料入れ"になっています。

東山幸恵(ひがしやまゆきえ)

愛知淑徳大学教授 管理栄養士
二人の子どもたちは大学生となり、お弁当作りがひと段落。
慌ただしい子育て時代が落ち着いたいま、自分自身の健康管理が目下の課題。

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