2020年05月25日
健康な歯と口をいつまでも (1)むし歯と歯周病
(初掲載「機関誌いずみ」2019年6月号より)
あなたの歯と口は健康ですか?
毎年6月4日から10日は「歯と口の健康週間」です。歯と口の健康は、体の健康にもつながります。
いつまでも丈夫で健康な歯と口を守るために気を付けたいポイントについて、大阪府健康医療部 健康推進室 健康づくり課にうかがいました。
● 目次
● 健康な歯と口が、元気の秘訣

快適で活動的な日常生活を送るために、健康な歯や口の中の環境を保つことはとても大切です。
もしも、歯や口の健康がそこなわれるとどうなるでしょうか。
たとえば、固いものなどの咀嚼しにくい食べ物を避けることで、毎日の食事のバリエーションが減ることが考えられます。また友人や知人に歯を見せたくないからと、人付き合いがおっくうになるかもしれません。
そうすると、食事で摂れる栄養が不足したり偏る心配がありますし、友人知人と楽しくお喋りしたり、笑える機会が減ったりするのはさみしいものです。また、歯は一度悪くなると削るなどの処置をするため、元の状態には戻りません。
歯と口の健康は、いつまでも元気に生活するために欠かすことができない条件と言えます。
歯と口の健康を保つためのポイントは、次の2つです。
1.セルフケア...食後の正しい歯みがき
2.定期健診...かかりつけ歯科医による定期的なチェック
●「むし歯」のこと

むし歯とは
むし歯とは、むし歯菌が食べかすに含まれる糖分を分解してできる酸によって歯が溶けることで、歯に穴が空いてしまう疾患です。
「歯垢」に要注意!
糖分を栄養にしたむし歯菌は、まずネバネバした歯垢(プラーク)を作ります。歯垢は歯に付着し、そこで増えたむし歯菌が歯を溶かす酸を作ることで、歯に穴が空きます。まず、この歯垢を取ることが予防の第一歩になります。
予防にはフッ素(フッ化物)が有効
フッ素入りの歯みがき粉の使用や、歯科医院でフッ素の歯面塗布をしてもらうことで、むし歯に強い歯をつくることができます。
●「歯周病」のこと

歯周病とは
歯周病菌が歯と歯ぐきの間で増え、その中で菌が炎症を起こすために歯ぐきが腫れたり、歯を支える骨が溶けたりする疾患です。進行すると歯が抜けてしまうこともあります。
歯周病の直接の原因は歯垢です
痛みを伴うむし歯と違い、歯周病は痛みがなく静かに症状が進行します。
歯周病と糖尿病との関係
歯周病になると、糖尿病が進行しやすいといわれています。
炎症部分から歯周病菌の出す毒素が血液中に入り込み、血管を通って全身に回って体にさまざまな影響を及ぼします。その影響の一つとして、糖尿病の悪化が挙げられています。最近では内科と歯科が連携し、患者の健康を両面からサポートするとりくみがすすめられています。
● 歯周病セルフチェック!
なかなか自覚症状が出ない歯周病。次のような症状で気になることがあれば、歯科医院で相談してみましょう。
また歯周病になりやすい方も、検査してもらうことをおすすめします。
① 朝起きたときに、口の中がネバネバする
② 歯みがきのときに出血する
③ 硬いものが噛みにくい
④ 口臭が気になる
⑤ 歯肉がときどき腫れる
⑥ 歯肉が下がって、歯と歯の間にすきまができた
⑦ 歯がグラグラする
また次のような方には、歯周病が起こりやすいことが知られています
⑧ 45歳以上の方
⑨ 喫煙者
⑩ 妊娠中
⑪ 糖尿病にかかっている方
⑫ 歯みがきの悪い方
出典元...厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
「e-ヘルスネット」
痛むむし歯もいやだけど、自覚症状がないまますすむ歯周病もいやですよねぇ。
次回はケアの方法についてお届けします。
- (0)
いいね!
<お願い>
・コメントはわっかスタッフの確認後に公開されます。営業時間外は翌営業日の公開になります。ご了承ください。
・個人情報の書き込みはご遠慮ください。
・投稿いただける内容は、著作権・肖像権など第三者の権利を一切侵害していないものに限ります。
・投稿されている内容を具体的に参考にする場合は、ご自身の責任においてお願いいたします。
コンテンツへのコメント
- 2021年5月27日 10:53
- ゆめゆめ子
ガシガシ磨く癖を指摘されてから年齢と共に歯肉が下がり、3ヶ月毎に歯のクリーニングに行っています。それでも隙間は増える気がして、先が恐ろしいー。友達もアラカンになってから、詰め物や被せものが取れやすくなったみたいです。
- (0)
いいね!
- 返信
- 2021年5月27日 10:45
- はる
虫歯、第二子妊娠中も検診で見つかり、治療しました。
食べたらすぐに磨く!を肝に、毎日ケアしているつもりです。
そろそろ定期検診を。来月に、上の子と一緒に、診てもらおうかと思います。
- (0)
いいね!
- 返信
- 2021年5月25日 00:02
- アラカンすぎ
年とともに歯茎が下がり、親のことを笑っていましたが、どうしても年には勝てぬ思いです。
今は良い歯磨き剤も有るので多少は良くなった気がします。
- (0)
いいね!
- 返信
- 2020年5月30日 16:10
- プーママ
春になったら 歯の検診にいこうと思っていた矢先 コロナ騒動でまだいけていません。自分では歯磨き完璧と思っていても 長年使っている歯、歯間などにプラークも知らず知らずについているかも。もうそろそろ歯医者さんにいってこようと思います。
- (0)
いいね!
- 返信
- 2020年5月29日 20:03
- 孫命ばあちゃん
小学6年生まで虫歯0、しかし、歯の優良児選びに検診した学校医の「この八重歯がなあぁ」と言われてから、歯ブラシもいい加減に。みりみるうちに虫歯が増え、抜歯も。今は、部分入れ歯まで。今は残っている歯を大切に、歯周病にならないよう、ブラシ、歯間ブラシ等で気を付けています。
- (0)
いいね!
- 返信
- 2020年5月26日 18:09
- かやちゃん
虫歯や歯周病もなく歯の健康には自信があったのですが、乳がんで抗がん剤治療を受けたことで一変!
歯が次々に虫歯になり、歯茎の状態も悪くなりました。
今では、年中歯科医に通院しているような状態です。
身体の健康は全てつながっているのだと、実感しました。
- (0)
いいね!
- 返信
- 2020年5月26日 11:41
- DAISY
歯の定期検診のお知らせが1月に来たけれど、コロナウィルスの事で、怖くて今も行けていない。奥歯が全部虫歯で詰め物はしているけれど、歯垢を取ったら必ずどこかの詰め物が外れるのもいやで、行けていません。
- (0)
いいね!
- 返信
- 2020年5月25日 19:03
- 菜々
定期的に歯のケアを受けるようになっていろんなことに気づきができました。体調不良などはすぐに歯茎に出てきます。根っこしかなくブリッジが多いので取りあえず、ブラッシングで持たせましょう、ということに。あ~あ。でも優しい歯科衛生士さんで良かった。友達は20本あるよというのに。シュンです。コロナの時でもみていただいて感謝です。
- (0)
いいね!
- 返信
- 2020年5月25日 16:35
- 大阪のおばあちゃん
この年になって、歯の大切さが身に沁みてわかります。
磨いているけど、磨かれていないままの歯。
むし歯になって痛い思いをして、…。
遅まきなからいから頑張っています。
- (0)
いいね!
- 返信
歯は大切、今頃分かっても遅い